いわき市の水産業について
いわきの水産業って、どんな状況なの?
東日本大震災、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故により、いわき市の漁業は大変厳しい状況が続いています。震災により漁港や魚市場、関連施設、船舶は多大な被害を受けました。また、原発事故の影響が少なかった沖合漁業は、震災後すぐに通常の操業を再開しましたが、風評などの影響により、水揚げが震災前の水準まで回復していない状況です。また、沿岸漁業は、震災前と同じように漁業が出来ない状況が続いています。しかしながら、平成27年3月には、衛生管理を強化した新しい小名浜魚市場や、超低温で保管可能な冷凍冷蔵施設などが完成し、一歩一歩復興に向け前進中です。震災から7年が過ぎ、まだまだ復興には時間がかかりますが、震災前より活気とにぎわいのある水産業を目指して、さまざまな取り組みを行っています。
震災前のいわきの漁業ってどんな特色があったの?
いわき沖は、親潮(寒流)と黒潮(暖流)が交わる「潮目の海」とも呼ばれ、様々な魚がとれる絶好の漁場として知られています。震災前のいわき市では、カツオやサンマなどを獲る「沖合漁業」とヒラメやカレイ類などを獲る「沿岸漁業」が盛んで、なかでもカツオとサンマの水揚げは特に多く、この2魚種を合わせると水揚量の半分を占めていました。また、下の表に見られるように、四季を通じて多くの水産物が水揚げされていたのが、いわきの漁業の特徴でした。
水揚げされた魚介類は、ほんとうに安全なの?
福島県では、平成23年4月以降、魚介類の放射性物質濃度についてモニタリング検査を実施し、放射性物質の濃度が低い種類、あるいは事故直後は高かったものでも時間の経過とともに明らかに低下している種類が分かってきました。これまでの6万2千検体を超える検査結果から、安定的に数値が低く、ほとんどが不検出となっているものを試験操業の対象種としています。いわき沖では、試験操業が平成25年10月18日から、16種を対象に開始され、その後、安全性を確保しながら、魚種、漁法、漁場を順次拡大し、令和元年2月27日現在では、208種の魚介類を対象に行われています。なお、いわきで水揚げされた魚介類は、出荷する際に魚種ごとに検査を行い、安全性を確認しています。
※令和2年2月27日現在、国の出荷制限指示を受けている魚種はありません。
※福島県のモニタリング検査では、平成27年4月以降100Bq/kgを超過する検体はありません。また、平成31年1月から令和元年12月までの不検出の割合は99.8%でした。
各種リンク
いわき市 | http://www.city.iwaki.lg.jp/www/index.html |
魅力アップ!いわき情報局 | http://misemasu-iwaki.jp/ |
(一社)いわき観光まちづくりビューロー | http://kankou-iwaki.or.jp/ |
いわき市漁業協同組合 | http://fsiwakigyokyo.jf-net.ne.jp/ |
福島県漁業協同組合連合会 | http://www.fsgyoren.jf-net.ne.jp/ |
福島県 | https://www.pref.fukushima.lg.jp/ |
福島県水産試験場 | https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/37380a/ |
アクアマリンふくしま | http://www.aquamarine.or.jp/index.html |