いわきの海ではどんな「おさかな」が獲れるのでしょう?
旬ごとに紹介します!
メヒカリ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
いわき市の”市の魚”として知られるメヒカリは、目が青く光ることから「アオメエソ」とも言われています。底曳網漁の休漁期間を除いて年中漁獲されています。唐揚げや干物で食べられている他、市内の飲食店では刺身や寿司で提供されることもあります。
ジンドウイカ
水揚げ時期:11月~6月
一般的に「ヒイカ」と呼ばれる小さいイカで、主に底曳網漁で漁獲されます。身は柔らかく、火を通してもあまり硬くならない特徴から刺身や煮付けなど様々な料理に活用できます。
ヤナギダコ
水揚げ時期:9月~6月
いわき市久之浜ではヤナギムシガレイの場所にいるタコということからヤナギダコと呼ばれるようになったとか。豊富な漁場で育った「常磐もの」のタコは、アワビやカニを主食としているため、うま味のある風味豊かな味わいが特徴です。
サヨリ
水揚げ時期:1月~4月
漢字で「針魚・細魚」と書くサヨリ。漢字の通り、針のように細長い魚です。いわきでの水揚量は少ないですが、シラウオ、シラスと同様、船曳網漁で漁獲されます。刺身でも焼いても美味しいお魚です。
アイナメ
水揚げ時期:通年
白身の高級魚の1つ。浅い岩礁域に生息しており、鮎のように縄張りを持つことから漢字で鮎並とも標記されます。主に底曳網漁、刺し網漁で獲られています。淡泊な味であるため、焼き物、唐揚げなど様々な調理法に対応できる魚です。
ウスメバル
水揚げ時期:通年
シロメバルよりも沖合の深場に生息していることから別名沖メバル、またその色合いから赤メバルとも呼ばれることも多く、煮付けとしてよく食べられています。いわきでは底曳網漁や刺し網漁で通年獲られています。
シロメバル
水揚げ時期:通年
浅い岩礁域に生息している魚。メバル類は春告魚(春を告げる魚)とも呼ばれ、なかでもシロメバルは上品な白身で脂ものっており、後味もよく煮付けやアラ汁に最適。こちらもウスメバルと同様、通年漁獲されています。
カツオ
水揚げ時期:5月~10月
初夏の代名詞であるカツオ。タンパク質が豊富で、血合いはビタミンや鉄分などを多く含んでいます。カツオの刺身はニンニク醤油で食べるのがいわき流で、生のカツオを藁を使って直火にかける「火山(ひやま)」や、「揚げ浸し」「南蛮漬け」など様々な料理で親しまれています。
ホッキ貝
水揚げ時期:6月~1月
ホッキ貝は正式には「ウバガイ」といい、福島県では、将来に渡り持続的に安心してホッキ貝を食べられるように2月~5月を禁漁期間、漁獲規制サイズは7.5cm以下と定め資源管理を行っています。また、ホッキ貝の貝殻はいわきの郷土料理「ウニの貝焼き」のウニを乗せる器としても使われています。
アナゴ
水揚げ時期:通年
日中は岩穴や砂の中など穴の中で過ごすことから、「穴子」と名付けられたという説もあります。ウナギとよく似ていますが、頭部と体側に白点が並んでいるのがアナゴです。一般的には7月が旬と言われますが、冬に獲れるアナゴは脂がのっていて、非常においしいと言われています。
マイワシ
水揚げ時期:1月~7月
大きさによって呼び名が変わる”出世魚”である、マイワシ。体側に並ぶ黒点から、「ナナツボシ」と呼ばれることもあります。背の青みに光沢があり、体にある黒い斑点が鮮やかなもの、腹が太っているものが、おいしいマイワシの証拠です。
ミズダコ
水揚げ時期:通年
大きなものだと全長3メートルほどの大きさにもなる大型のタコ。大きいので、食べ応えも十分。その見た目から「デビル・フィッシュ」と呼ばれ、食べない国もあるとか。いわきでは主に底曳網、カゴ漁で漁獲されています。
スズキ
水揚げ時期:通年
出世魚で60cm以上のものをスズキと呼びます。クセのない白身魚で、塩焼きや煮付け、新鮮なものであれば刺身でもおいしく食べることができます。底曳網漁で獲れますが、釣りでも多く漁獲されています。
チダイ
水揚げ時期:通年
別名ハナダイとも呼ばれる魚。鯛には「鯛の鯛」と呼ばれる鯛のような形をした骨があり、持ち歩くと金運アップや厄除けに効くという言い伝えもあるとか。熱を通しても身が固く締まらないため、様々な調理法で活用できます。
サンマ
水揚げ時期:9月~12月
いわき市はサンマが南下してきた時に、漁場が形成され新鮮なサンマが水揚げされます。サンマのすり身に調味料を加え、ハンバーグ状に加工した「さんまのポーポー焼き」は、いわきの代表的な郷土料理。また、「さんまのみりん干し」はいわきが発祥の地と言われているほど、サンマは市民にとってなくてはならない水産物の一つになっています。
サケ
水揚げ時期:10月~11月
実はいわきでも水揚げがある鮭。おにぎりの具材や塩焼きなど、食事にも取り入れやすく、小さなお子様にも好まれるサケ。体調は約60cm~80cmと比較的に大きな魚で、オスは産卵期になると上顎がのび、特徴的な顔になります。川で生まれ、海で育ち、また生まれた川へ帰りますが、生まれた川は「におい」で覚えているとも言われています。
メイタガレイ
水揚げ時期:通年
四角に近い菱形の形をしたやや小型のカレイ。名前の由来には目と目の間に板状の突起があるから「目板(メイタ)ガレイ」とした説など様々な説があります。刺身にしても煮付けにしても美味しいお魚です。
シラス
水揚げ時期:5月~7月
シラスとはイワシ類の稚魚の総称で、いわきでは勿来魚市場に水揚げされています。シラスは加工法によって呼び名が変わり、水揚げされたばかりのシラスを茹でたものを「釜揚げシラス」。釜揚げシラスを干したものは「シラス干し」と呼ばれています。
マガレイ
水揚げ時期:通年
代表的なカレイでいわき市でも多く水揚されています。干物にしても煮付けにしても美味しい魚ですが子持ちの煮付けは特に絶品とされています。いわきでは主に底びき網漁、刺し網漁で漁獲されています。
スルメイカ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
様々な調理方法があるスルメイカ。いわき市では年間を通して水揚げされますが、9月~11月にかけて多く漁獲されます。主に底びき網漁で漁獲され、メスが大きくオスが小さいという特徴があります。
アジ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
身にうまみがあることから「味」にちなんで「アジ」と名付けられたとも言われていて、高タンパク・低脂質・低カロリーな魚の代表格です。エラが鮮やかな紅色をしているもの、腹を触って固いものを選ぶとよいとされています。
アンコウ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
アンコウは捨てる部分がないと言われており、冬が旬のアンコウは、アンコウ鍋で食べるのが定番。中でも「どぶ汁」は、アンコウの肝に味噌をとき、水を加えずにアンコウの身、野菜からでる水分だけで炊き上げ、深いコクが味わえる鍋です。
ヒラメ
水揚げ時期:通年
ヒラメは高級魚として知られていますが、実は福島県は全国でも有数の産地。ヒラメはカレイ類と似ていますが、比べると口が大きく、鋭い歯が生えているという特徴もあります。お刺身として購入するときは、濁りが少なく裏が透けて見えるような透明度の高いものを選ぶのがポイントです。
タラ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
蒲鉾の原料等によく使われているタラ。白身魚の中でも脂質が少なく、高たんぱく低カロリーのため、ダイエットに最適。白子は美容効果も大きいと言われています。さし網漁や、底曳網漁で獲られていますが、勿来漁港では「タラ縄」と呼ばれる漁法が盛んです。
アカムツ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
小さく鋭い歯を持ち、口の内側が黒いことから「ノドグロ」とも呼ばれている深海魚。「白身のトロ」とも評されるように季節を問わず非常に脂がのっている魚で、うま味、甘味が強いため、刺身は絶品です。また、脂が多いため、熱を通しても固くなりにくいのも特徴です。
キチジ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
別名「キンキ」とも呼ばれているキチジは鮮やかな赤い体と大きな目が特徴。頭の近くには、鋭いトゲがいくつもあります。煮付けや開きで食べられることが多い魚ですが、高級魚として知られており、東北や北海道では祝い膳には欠かせない魚です。
サバ
水揚げ時期:1月~3月、11月~12月
青魚・ひかりものの魚の代表格でもあるサバですが、栄養価が非常に高いことでも知られており、血液をさらさらにする「EPA」や認知症の予防・改善にも効果が期待される「DHA」など、様々な栄養が含まれています。普段の生活にも取り入れやすいサバは、味噌煮や塩焼き、しめさばなど食事のメイン料理にもなる魚です。
ヤリイカ
水揚げ時期:1月~6月、9月~12月
イカは肝機能を高めるタウリンや良質のたんぱく質が豊富。生活習慣病を改善する食材としても注目されています。また、イカは種類も多く、福島県ではイカを使った郷土料理「いか人参」が定番で、お正月の一品料理としてかかせません。
ヤナギムシガレイ
水揚げ時期:9月~6月
体が柳の葉を連想させることから名付けられたカレイで高級魚として知られています。また、おいしいカレイの見分け方は”ふっくらしている”のがポイントです。
ババガレイ
水揚げ時期:通年
体の表面には粘液が多く、ぬるぬるしているためナメタガレイ(滑多鰈)とも呼ばれています。身が厚くなる脂がのる冬が旬と言われており、煮付けして食べるのがおすすめです。
シラウオ
水揚げ時期:1月~3月
船曳網漁で獲れるシラウオ。主に食用となっているのはシラウオとイシカワシラウオの2種ですが、いわきではイシカワシラウオが獲られています。丸ごと食べられるので天ぷらやお吸い物でよく食されています。