第1回目の漁業体験が7月26日より開催されました。
初回の参加者として小名浜海星高校から参加する折内くん、福山さん、渡部さん3名が参加しました。
初回のオリエンテーションでは、いわき市漁業協同組合の新妻専務より、夏休みの良い思い出として、この体験を楽しんでほしいとお話しがありました。
その後、生活支援の担当者より、工程の確認や確認事項等の説明がありました。
組合から貸与されたJFの合羽と帽子、長靴を履いて意識も高まる3人。
オリエンテーション終了後、「いわき市の水産業について」をテーマとした座学がはじまりました。
講師はいわき市水産振興課の村瀬主事より、いわき市の水産業の現状について、お話しがありました。
自分たちが住む町の水産業全般の話から、市場や水揚げされた魚が、みんなの手元に届くまでのお話しなど、普段、聞く機会がない内容の話ばかりでした。
その後、おさかなひろばはま水での加工体験となりました。
魚を捌いたことがない3名。
今回、常磐ものの“ヒラメ”と“コモン・カスベ”の加工体験を行いました。
魚を捌いた経験は、ほとんどはじめての3人。“コモン・カスベ”も初めてみる魚でしたが、煮付をつくるため、エンペラー部分を切り落とす作業を行いました。
その後に1尾2kgの大きなヒラメを捌きました。今回は、血抜きや内臓処理等の下処理を行いました。初めての体験ばかりで、苦戦しながらも、魚を捌くことができました。
その後、夕ご飯をみんなで食べて、初日の体験事業は無事に終了しました。
翌日、朝の市場の見学と入札体験を行いました。
市場では、いわき市漁業協同組合の新妻専務より、入札の仕方や設備の説明等のレクチャーを受けました。
「毎朝、水揚げされる魚は市場にある生簀に入れて、入札の際に生簀から出して並べて競りを行うんだ。この時期は、底曳船が禁漁期で休みのため、刺し網船でヒラメやスズキ、コチやホウボウが活魚であがるから、実際に入札も体験もしてみましょう。」と、話がありました。
入札前の漁船が戻ってくる間、穴子漁に使う餌を入れる作業を体験しました。
夏の時期に穴子漁をおこなう明丸の船主さんにおしえてもらいながら、餌となる魚を筒の中に入れる作業を行いました。
その後の入札体験は、実際に漁師さん、仲買人さんに混じって、市漁協の担当者からの説明を聞きながら、魚の重さを図る作業を行いました。
その後、いわき市水産振興課の村瀬主事と市内の漁港巡りを行いました。
今回は、久之浜漁港から、四倉漁港、沼之内漁港、豊間漁港、中之作漁港、江名漁港、小名浜漁港と、たくさんの漁港をめぐることができました。市内には、たくさんの港があることを初めて知りました。
その後、久之浜に戻り閉校式が行われました。
あっという間の1泊2日でしたが、とても貴重な体験をすることができました。